読書の会は、読書ボランティア、子どもの本に関わる方、出版関係者が参加している団体です。
読書活動に積極的に参加したい志をもつ方々が集まり、
読書活動のノウハウの向上と会員相互の交流をはかるために、
月一回の勉強会、東京おもちゃ美術館でのおはなし会を中心に活動しています。
子どもの本の勉強会、高齢者への読書ボランティア、紙芝居の実演など。
<報告>3/15(金) 第76回夜の勉強会(講師:関屋俊隆氏)
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    第76回 夜の勉強会報告(2013年3月15日(金))

    演題:「絵本に託す 私の思い」

    講師:児童書作家 関屋敏隆氏

    名曲『知床旅情』が関屋さんの心の支えだという。
    学生時代、サイクリングで日本縦断をしていた関屋さんは「旅」の面白さに目覚め、
    北海道に魅せられ、稚内と羅臼を作品のテーマにしている。

    絵本をつくるにあたり、人の書いた絵本論も読んだけれど、
    自分にしかできない絵本論を追及してきたとのこと。
    関屋さんにとって絵本は、一本の映画を一人でつくるようなものであり、
    最後に音楽がきこえてくるような余韻は欠かせないという。

    難しいテーマを絵本という表現方法でつたえたい、
    実体験をもとに、コンピューターでなく自分の手をよごし、
    人のぬくもりの感じられる作品を作っていきたいと、
    ユーモアを交えて語ってくださった。

    『知床』の取材のときはマイナス20度のなかスケッチをしたそうだ。
    この取材のとき、幸運にも長年の憧れだった
    故・森繁久弥さんにナレーションをしていただけたという。

    どうしてもやりたい仕事は3年間無収入でやり、
    国後と択捉に行きたいという願いも情熱でかなえた信念の人。
    いまの夢は南極へいくことで、10年間申請をし続けているという。

    ぬくもり。実体験。意気に感じること。

    これらが、関屋さんの創作活動のキーワードであった。(U)

    勉強会2013-03関屋氏
    (イラスト:堀江篤史)
    | 夜の勉強会 | 09:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    <報告>第75回 夜の勉強会(講師:笈入建志氏)
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      第75回 2013年2月15日

      演題:本屋をひらく

      講師:往来堂書店 笈入建志氏

      池袋の大手書店に勤めていた笈入さんの転職のきっかけは、
      「最近、なにか面白い本ありましたか?」
      「……」
      という会話だったそうです。
      POSレジが導入されてから、
      大手書店では、データ・マーケティングが主流になりましたが、
      人間でないとできない“中身に触れるマーケティング”をしたいということで、
      往来堂の店長に。
      スタッフの力も総動員して、中身の魅力を伝えることに尽力されています。
      その手法は、
      「文脈棚」
      「レイアウトの工夫」
      「参加…ひらかれた店に(オモシロイという人を広く募る)」
      「オモシロイって言う」。
      多くの方からおすすめ本を挙げてもらい、
      書いてもらった「帯の紹介文20文字」で相当売れ行きが変わるという話は、
      編集者にはドキッとする話でした。
      4月27日と5月3日に行われる“一箱古本市”では、
      「往来っこ新聞」を1冊にまとめたものが買えるそうです。
      興味のある方はぜひお出かけください。(U)

      夜の勉強会2013-02
      (イラスト:堀江篤史)
      | 夜の勉強会 | 01:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      <報告>第74回 夜の勉強会(講師:岡田達信氏)
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        第74回 2013年1月25日(金)

        演題:絵本はこころの処方箋
        講師:絵本のソムリエ 岡田達信氏

        読み聞かせを交えてのワークショップ。
        8冊の絵本について、岡田さんから問いかけがあった。
        読み聞かせのあと、
        「変身したいもの」
        「感じたこと」
        「われながらがんばってる」
        などについての問いへの答えを各自がワークシートに書き込み、
        グループ内で互いに発表した。
        ちょっと気恥ずかしいが、
        相手の意外な横顔が垣間見られた。
        アイスブレークするのに面白いと感じた。(U)


        (イラスト:堀江篤史)
        | 夜の勉強会 | 01:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        <報告>第73回 夜の勉強会(講師:佐藤あや子氏)
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          第73回 2012年12月7日

          演題:絵本でつながっている私の人生
          講師:JPIC読書アドバイザー 佐藤あや子氏

          はじめて他人が見ているところで本を読んだのは30年前だという。
          最初は「よその子に本を読んで何が楽しいの?」と言われたが、
          最近は「読み聞かせやっているんだって?」と
          周りから関心をよせられるようになった。
          ベビーシッターの仕事の際には必ず絵本を持参しており、
          読書アドバイザーの受講をきっかけに、
          書店でのおはなし会担当をはじめて6年になるという。
          売れ筋を必ず1冊入れて読むようにしているそうだ。
          読み聞かせは1000回を超え、
          地元の幼稚園では、読み聞かせをされる先生方のために選書をしたり、
          小学校でのブックトークも手掛けている。
          絵本に魅せられ、読書活動の幅はますます広がっているそうだ。
          この日、たくみな関西弁で読み聞かせてくれたのは
          『ろくべえ、まってろよ』(灰谷健次郎/作、長新太/絵 文研出版)。
          童心にかえり、物語をゆったり味わうことができた。(U)

          73-201212勉強会
          (イラスト:堀江篤史)
          | 夜の勉強会 | 22:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          <報告>11/16(金) 第72回夜の勉強会 講師:今西乃子氏
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            第72回 2012年11月16日

            講演:命について考える 〜子どもの自己肯定感を上げる実践授業
            講師:児童文学作家 今西乃子氏

              自分のことが嫌いな子どもが多くを占める日本。
            どうしたら自己肯定感をもてるのか。
            今西さんが小・中学校で行っている授業を映像で見せていただいた。

            犬の話が始まる。
            日本では捨て犬は1週間保護されるが、
            その間に飼い主が現れなければ処分される。
            保護する場所もお金も限られているからだ。
            当然、処分係の人もいる。
            現状を知ることは、こうした状況を生みださない人間になるための第一歩になる。

            「大人になったら幸せになりたいと誰もが思う。
            そのためには良い決まりごとが必要。
            みんな大人になったら、そういう決まりをつくってね。
            大きなことを決められるのは人間だけだから」と今西さんは語る。

            虐待をうけて足が不自由になり、
            処分される寸前だった子犬の「未来」。
            彼女には飼い主との幸運な出会いが二度あり、
            今では3本脚で走ることができる。
            そんな未来の犬生を、子どもたちは真剣に聞くという。
            最後に本物の未来に登場してもらうそうだが、
            その温もりは、何よりもはっきりと生きぬく強さや喜びを子どもたちに伝えるだろう。

            ほかの生き物の幸せにすることが自己肯定感へつながっていくと今西さんはいう。
            子どもにその役割を伝えながら、大人は大人でできることをしなければならないと思う。(U)

            72勉強会
            (イラスト:堀江篤史)
            | 夜の勉強会 | 16:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            <報告>10/17(金) 第71回夜の勉強会 講師:薮内竜太氏
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              第71回 2012年10月17日

              講演:薮内正幸さんの動物画と子どもと本
              講師:薮内正幸美術館館長 藪内竜太氏

               初めての「出張! 夜の勉強会」。
              13時に新宿に集合した一行は、
              バスで一路、山梨県の薮内正幸美術館へ。
              夕方に到着し、館内展示をひとしきり鑑賞した後、
              館長でご子息の藪内竜太さんのお話をうかがいました。

              薮内正幸さんは子どもの頃から動物が大好きで、
              動物園にいっては写生をしていたそうです。
              高校卒業にときに声がかかり、
              迷った末、動物画の道を歩み始めます。
              最初の1年はひたすら骨格のスケッチ。
              そのため、実際の動物をみなくとも、
              さまざまなポーズをとる動物を描くことができるようになったそうです。

              サントリーの広告の鳥の絵を12年間手掛け、
              動物の絵本もたくさん作っていらっしゃいます。
              ご自分のことを「絵描き」でなく「毛描き」とおっしゃっていたとか。
              その緻密さもさることながら、
              描かれた動物からはあたかも人間のような表情が感じられます。

              美術館に収蔵されている1万点余のうち大半は鳥の絵だそうですが、
              本当は哺乳類を描きたかったとのこと。
              亡くなる間際にもテレビを見て絵の描き方を学んでいらしたそうです。

              自分の大好きなことに捧げた人生は幸せだと思いますが、
              そんななかにも、さらに極めたいものがあったことを知りました。
              最後に、新宿まで参加者を無事送り届けてくださった運転手のSさん、
              ありがとうございました。(U)

              71勉強会
              (イラスト:堀江篤史)
              | 夜の勉強会 | 16:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              <報告>9/21(金) 第70回夜の勉強会 講師:宇野和美氏
              0
                ☆活動報告

                第70回 2012年9月21日

                講演:スペイン語圏の児童書出版事情と各国の絵本
                講師:宇野和美氏

                スペイン語圏は、スペインと約20の国と地域から成るのだという。
                アルゼンチン、メキシコ、ブラジル、ペルー、ドミニカ共和国、ベネズエラ……
                想像以上の広さだった。

                内戦のために出版活動の空白期間があり、
                本格的な出版がなされたのはこの30年ほど。
                小さいが元気な出版社が次々現れているそうで、
                スペイン語の絵本を机いっぱいにならべてくださった。

                本を見比べると各国の発展状況もうかがえる。
                彼らにとって読書は娯楽ではなく、
                生きるために身に着けるべき能力であるというところが、
                内戦時代をへてきたスペイン語圏ならではの考え方である。

                宇野さんは「行動の人」だった。
                とにかく翻訳が好きで、スペイン語の訳書を出されて4年後、
                38歳でスペインへ留学。3人のお子さんを連れていかれたという。
                帰国後、本格的に翻訳家として活躍されるが、
                ふとしたきっかけから
                ネット上のスペイン語の児童書専門店“ミランフ洋書店”を開業。
                このウェブサイトもみずから学んで作ってしまったというから驚きだ。
                やりたい一心でやってみたらできてしまった、
                と軽やかに語られたが、四の五の言わずにまず実行するという姿勢に学びたい。(U)

                70勉強会
                (イラスト:堀江篤史)
                | 夜の勉強会 | 09:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                <訂正>9/21(金)読書の会 夜の勉強会 会場 
                0
                  本日の、夜の勉強会の会場を訂正します。

                  (誤)文京シビックセンター4階会議室

                  →(正)文京シビックセンター5階会議室A です。

                  直前の訂正で申し訳ございません。
                  ご参加の方はお気をつけてお越しください。

                  ★第70回夜の勉強会☆
                   演題:「スペイン語圏の児童書出版事情と各国の絵本」
                   講師:翻訳家 宇野和美氏
                   日時:2012年9月21日(金)18時30分〜20時30分
                   場所:文京シビックセンター5階会議室A
                  | 夜の勉強会 | 16:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  <報告>2012/08/24(金) 第69回 夜の勉強会 講師:さとうあきら氏
                  0
                    第69回 2012年8月24日
                    講演:「動物と子どもと本」
                    講師:動物写真家 さとうあきら氏

                     さとうさんは動物園の動物の写真を撮る。
                    その秘訣は「見る」こと。

                    ひたすら見ていると、次にどんな行動をとるかがわかってくるという。
                    次に、「この場所、このアングルで撮りたい」と思ったら、
                    丁寧に「お願いする」ことだそうだ。

                    毎日同じ動物のところへ通って1ヶ月(!)で本をつくることもあるという。
                    効率よりも、ひたすら見ることを優先するのだ。

                    さとうさんが最近注目しているのは、「子ども動物園」。
                    動物とふれあう体験ができるのはとても良いことだと思う。
                    ある本で知ったのだが、
                    老いて、死にむかっている動物の姿もきちんと見せている動物園があるそうだ。
                    誕生だけでなく、死もきちんと見せてはじめて、命がわかる。
                    動物園の使命について考えさせられた。

                    日本全国の動物園は大小含め280くらいあるそうだが、
                    パンダ用のミルクは某乳製品メーカーと上野動物園でつくっているとか、
                    レッサーパンダのカリカリのエサはアメリカ製だといった動物園事情も面白かった。(U)

                    69
                    (イラスト:堀江篤史)
                    | 夜の勉強会 | 16:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    <報告>2012/07/20(金) 第68回 夜の勉強会 講師:柴田晋吾氏
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                      第68回 2012年7月20日
                      「絵本はすてきな友だちだ」
                      講師:童話・絵本作家 柴田晋吾氏

                       子どもの頃にお母さんから読み聞かせをしてもらったという柴田さん。
                      今は作家として活躍されているが、長く編集者をされていた。

                      大ロングセラー『はじめてのおつかい』の原稿は、
                      著者の筒井さんから送られてきたもので、
                      当初は3倍の長さだったという。
                      感動してぜひ本にしたいと“鬼の企画会議”に提案するが、
                      つど却下される。
                      ついに柴田さんは著者と相談し、
                      子どもの目の高さで買い物に出かけてみて、店の前でしゃがみこんでみる。

                      5歳の子には世界がこんなふうに見えるのか――

                      5歳の子の恐怖”を盛り込み、ついに企画を通すことに成功する。

                      作家の筒井頼子さん、画家の林明子さんとますます情熱を燃やし、
                      言葉をみがき、リアリティのある絵を追求して、本を完成させたのだった。

                      作品にこめられた、筒井さんのわが子への思いは次のようなものだったという。
                      (ごめんね。まだ小さいのにお使いに行かせてしまって、
                      失敗して、こわかったよね。悲しかったよね。
                      ときが満ちれば、あなたもちゃんとできるようになる。だから、大丈夫だよ)。

                      「一流の作家には、伝えたいメッセージが具体的にある」との言葉が深く胸に残った。(U)

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                      (イラスト:堀江篤史)
                      | 夜の勉強会 | 16:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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